国民投票のあり方
本日再びお目にかかるトクナガです。
イギリスのEU離脱について私見を書いてみましょう。
まず断っておくが、私自身はイギリスがEUに入っていようといまいとどちらでも良い。
今回の国民投票のあり方についてだ。
EUに残留・離脱かを問う投票は、イギリス国内あるいはEU諸国にどのように重大事なのか?
それは世界中の株価が下落し、為替相場も乱高下するくらいの出来事なのだ。
すなわち「重要」な決定事項なのだ。
そんな重要な決定事項を国民投票の「過半数」をもって決めてよいのだろうか?
過半数と言えば聞こえはよさそうだが、「一票でも多い方」に決まる。
すると負けたとは言え、ほんの数票差の場合もある。
まあ「過半数」を超えると言うことは、そちらの方が多くの意見だとも言える。
多数決とはそう言うものだ。
しかし、ほんの数票差で負けた方だって、決して少なくはない。
むしろ数票差で結果はひっくり返るのだ。
今回のような重要事項を「多数決」「過半数超え」で決定して良かったのだろうか?
ニポンの憲法改正では両院議員の2/3以上を必要とし、尚且つ国民投票の過半数以上としている。
最初のハードルが両院の2/3と高く設定している。
その上で国民投票の過半数を求めている。
憲法改正とEU離脱問題を同列に語るわけではない。
決定する場合の線引きの話だ。
今回イギリスの場合、いきなり国民投票で過半数を諮っている。
なので離脱に決まった途端に混乱に陥っている。
欠陥手段なんだね。
まずガス抜き程度にしか考えていなかった国民投票が本気になってしまった。
しかも思わぬ方向に傾いてしまった。
そして結果も賛否が拮抗していた。
こんな重大な事項は、ぐうの音も出ないほどの「多数」で決めなきゃいかんのだ。
その「多数」がいくつなのかはわからない。
2/3なのか3/4なのか?
まあ国民投票実施の際に決めればいいことだ。
イギリスはこのまま離脱出来るのか?
国内に大多数の不満を残したまま。
キャメロン首相がよく考えもせずに、国民の不満をガス抜き程度の思いつきで行なったのがそもそも間違い。
一度声が大きくなると国民はそちらに釣られて「もしかしたら今より良くなるかも?」との思いつきで行動する。
それはほんの少し前のニポンにもあった。
民主党!打倒自民党!
そんでもって民主党政権が誕生した途端、失望感、不安感、絶望感が増して来る。
今アメリカでも似たような事態になっている。
トランプが大統領になったらどーなることか?
現代は世界中で政治の過渡期なのかもしれない。
これを乗り切らないとバラ色の世の中はないのかもね。
なので皆さん、参議院選挙&都知事選挙には投票に行きましょう。
そして各々の頭で冷静に考えて、インチキな事を言っている候補者を見極め、少しでもマシな候補者に投票しましょう。
人気投票ではなく、組織的な強制投票でもない。
個人の思いを託す投票です。
決して放棄しないように。
雨もやんできたので外に出ようかと思うトクナガなのでした。
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